農産物の生産高や作業効率を高めるための農薬や化学肥料の使 用が土壌や大気や水を汚しているのではないか。私はずっと考えて いました。
そんな時に目に飛び込んできたニュース! 長崎県工業技術センターで有明海の干潟の土壌から乳酸菌などの 微生物を抽出し培養、それが農・畜産物の育成に有効だという研究 成果。 もともと有明海に面した諫早地方の一部の農家や酪農家は、昔から 干潟の泥を畑に撒いたり、家畜に与えたりといった伝統農法が行わ れていたそうです。
私は、何度も何度もそのセンターに通って研究。 許諾料を支払い「種菌」を熊本に持ち帰り培養を開始したのです。 1994年のことです。
有明海は貴重な生物の宝庫。生態系、命の連鎖が見られます。 その一番底辺の目に見えない小さな世界、そこに存在する乳酸菌。 乳酸菌の働きが、土を養い、野菜を育て、私たちの体を育んでいく のです。
乳酸菌はまさにネイチャーパワー。 この乳酸菌こそ、安全安心な農業に寄与できると確信したのです。